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Channel: 特集|研究用試薬・抗体・機器・受託サービス フナコシ株式会社
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ICON プローブ

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ICON プローブは,全く新しい部位特異的 DNA メチル化検出プローブです。従来の手法に比べて,試料にダメージを与えることなく,短時間かつわずかな試料量でゲノム中の目的となる位置での DNA メチル化の量的解析などが可能となります。
ICON プローブとは,独立行政法人 理化学研究所 フロンティア研究システム 岡本独立主幹研究ユニットの岡本晃充独立主幹研究員の研究によって開発された,部位特異的メチル化検出プローブの名称です。
株式会社ジーンデザインは京都大学とのライセンス契約を結び,国内で唯一の ICON プローブ製造を行っています。 各種メチル化解析受託サービス,創薬支援サービスをまとめてご紹介したエピジェネティクスカタログ<受託サービス>ページについてはこちらをご覧下さい。

従来法との比較

ICON プローブ
 ICON 法従来法(バイサルファイト法)
 ICON プローブを用いることで,標的のシトシンに反応を絞ることができる。また,メチルシトシンのみに反応する。亜硫酸水素塩処理の後,PCR,シーケンシング操作によってメチル化されたシトシン,非メチル化シトシンはチミンとして検出される。
試料の損傷不規則切断によるゲノム試料の損傷がない大半のゲノム試料で非特異的損傷が生じる
解析時間試料調製から定量的 PCR の結果まで約 3 時間長時間の加熱反応(一般的に 16 時間)が必要
必要試料量ゲノムDNA 20 ng 程度一般的にゲノムDNA 1 μg 程度

特長

  • 不規則切断が起こらず,試料 DNA へのダメージが少なくて済みます。
  • 試料調製から定量的 PCR 法で結果が得られるまで,約3 時間と非常に短時間です。
  • 検出に必要なゲノム DNA は微量(20 ng 程度)です。
  • 定量性が高く,従来は困難だった部位特異的なメチル化の量的解析も可能です。

ICON プローブとは?

ICON プローブ
ICON プローブは標的のメチルシトシンに対してオスミウム錯体形成を引き起こし,標的DNA との間にクロスリンク体を生成する。

ICON プローブは DNA 配列部分(メチル化を調べたい DNA と相補する DNA 断片)と修飾ヌクレオチド部分からなります。標的配列に対して DNA 配列部分により位置取りされた後,修飾ヌクレオチドはオスミウムを介してメチルシトシンと結合し,DNA 鎖間クロスリンク体を形成します。メチル化していないシトシンとの間では,この反応の進行は 400 倍以上と極めて遅くなるため,この反応を使って明確にメチル化を区別できます。

価格・納期

ICON プローブセット
用途検出系でリアルタイム PCR を使用する場合
セット内容*1
  • センス鎖ターゲットプローブ
  • アンチセンス鎖ターゲットプローブ
    (配列長 20 mer,3' 末端リン酸化修飾)
保証量各 5 nmol
価格¥78,000
納期受注確認後 10 営業日
*1:目的のメチル化候補に対して,ICON プローブはセンス鎖用,アンチセンス鎖用の各1 配列が必要です。
配列長の変更,LNA 挿入や各種修飾にも対応いたします。


カスタム ICON プローブ
LNA *3 挿入や各種修飾を施したご希望の ICON プローブを作製します。
用途新規アプリケーション開発
保証量5 nmol 〜
価格¥28,000 *2
納期受注確認後に決定
*2:価格は修飾ヌクレオチド1か所挿入による ICON プローブ化の価格です。配列長やその他修飾,保証量を加味した上でお見積もりさせていただきます。
*3:LNA の詳細は BNA(LNA)修飾オリゴヌクレオチド合成受託サービスをご覧下さい。
アプリケーション中に PCR を使用する場合はプローブ配列設計のポイントが異なります。

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